私ども餃子の王国では、安全・安心な製品をお客様へお届けするため、関わる人全ての人の顔が見える
製品づくりを心がけてます。
素材の仕入れ先に出向き、 そこでの取り組み・姿勢を実際に目で見、肌で感じ、納得した上で
一緒に仕事させていただいています。肉の流通は複雑で、いくつもの関係者を経て仕入れられます。
通常、販売会社のみのお引き取りになりますが、その先の顔が見えないと自信を持ってお客様に
お勧めすることができません。
安全・安心の製品をお届けするため、私どもでは、生産地などあらゆる段階の地へできるだけ訪問していきたいと
考えています。


と蓄・カット工場の南日本ハム株式会社

まず、会議室にて品質管理への取り込みについて教えていただきました。
国際企画SQF認証を取得されており、品質保証委員会を設置し全社を挙げて
取り組まれているそうです。
※国際企画SQF認証食品の安全性および品質を識別し、管理方法を検証し、
  監視する食品安全規格のことです。


SQFの重要ポイントのうちの一つ、異物特に金属混入防止のため、
金属探知器工程X線異物検出装置工程の2工程を設け安全重要項目として
管理されています。
「設備や管理をいくら構築しても、行うのは[人]であるという考えから、
社員個人個人が品質目標を設け実施しています。やはり、一人一人の心がけ、
気持ちが大切ですからね。」と甲川部長。
ハード面だけではなくソフト面両面からの取り組みに深く共感しました。

←いざ、工場へ。
工場案内をしていただいた日高課長(左)と、弊社顧問の秋山


白衣に着替え、早速工場へ・・・。ところが、取材メモ用に持参したノートとボールペンの持ち込みに待ったがかかりました。
万が一の異物混入を避けるため専用のバインダーと用紙、ステンレスのボールペンを支給していただくという徹底ぶり。

異例は認められないそうです。

工場では黒豚肉の他にも白豚肉の製造(カット)もされていますので、
それらが混在しないよう朝一番最初にと蓄し、白豚との切り替え時には
約10頭程度感覚を空けます。

頭肉処理工程では黒豚の処理が終わるまで完全にラインを止めDNAレベルの
混入も防いでいます。

 




トレーサビリティ制度とは・・
製品や商品の品質の信頼性確保、及び、万が一問題が発生した場合の早期原因究明の目的で、情報を逐一記録し、
遡ることができる体制を築いておくことです。

↑箱詰めではラベル表示に加え、黒豚は十字にテープを貼り、白豚との識別を一目でわかるようにしてあります。部位ごとにはテープの色を変えています。

カットライン。あっという間に各部位の製品が流れていきます。⇒


南日本ハムでは「安全・安心」な製品を出荷するにあたり、生産から販売までのトレーサビリティ体制を整備されています。
飼育された農場(生産地)を特定できるだけでなく、肥育の段階で与えられる給仕や投薬の情報にいたるまでを管理し、ネットで検索できるようシステムを構築しています。
こうして餃子の王国に納品される「黒豚肉」。改めて自信を持って国産黒豚肉100%使用の『黒豚生餃子』と謳っていきたいと感じた取材でした。

 
 

 



 
永田種豚場の永田茂民さん。永田さんのこだわりはなんといっても、焼酎かすを配合した飼料。焼酎かすで育った豚はビタミンEが通常の8倍、旨みが6~7倍になるそう。
↑餌をひと口食べてみる秋山。
「ほんのり甘みがある!」






↑武本養豚場の武本幸一さん。こちらの資料は珍しい自家配合。この飼料で育った豚は美味しい肉となる代償として、格付けのランクは下がってしまうそう。「実際においしいのに市場ではランクが下がってしまう。利益を考えればランクを上げればいい話だけど、それは消費者の為にならない。」と、熱いこだわりを語ってくれました。

取材に同席されたJA宮崎経済連、養豚課の四角目さん。
畜産県として宮崎では畜産に特に力を入れているそうです。